今日こそ絶対に自殺します。





「え、あ、ちょっと待った!!」



ガシッ!



私が練習場から出ようとすると、途端にパピヨンはリングから降りて私の腕を掴んできた。




ーーードキッ


「………っ!」




ーーーなんなんだ。


こいつに関わると感じてしまう、心臓が跳ね上がるような感覚……



ーーー拒否反応…?




「せっかく2人なんだしさ、
お茶しよーよ!!!」


「えぇ!?」



なんだろう…

このデジャブ感。



「ねーいいでしょ!?!?
お茶いこーよ!お茶っ!!」



うわーデジャブデジャブデジャブ…!


鳥肌が立ってきたぁ…!!


















「ーーー今度は断るの?」


「…え?」



私は思わずパピヨンを見つめた。


パピヨンは優しく微笑むと、腕を掴む力をギュッと強めた。



「ーーー俺は今度も断って欲しくない」






ーーードキッ



「行こう、お茶!」




パピヨンは私を引っ張ると、そのまま扉を開けて駆け出した。


「うわぁ!」




私の腕を掴み、前を走って行くパピヨンーーー




私はパピヨンの手を見た。



前から思っていたことだけどーーー

パピヨンの指は長くてきれい。




そこだけはーーー

嫌いじゃないかもーーー


















って……


少女漫画じゃねーよ!?これ!!!


頑張れよコメディー!!!!!





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