今日こそ絶対に自殺します。
「ーー嫌いなんだ、ミルクティー」
「…え?」
ふと、私は顔を上げた。
パピヨンはさっきの私みたいに、ミルクティーをじーっと見つめているーーー
「俺、本当は嫌いなんだよ、ミルクティー」
ーーカランカラン…
少ししか飲まれていないグラスを片手に持ち、パピヨンは中の氷を回している。
「ーーじゃあ…どうして飲むんですか…」
私が聞くと、パピヨンは眉をピクリと動かした。
「きらいなら、飲まなければいいじゃないですか…」
パピヨンは少しだけ微笑むと、私を見た。
「ーーー飲めるように、なりたいんだよ」
飲めるように、なりたい…?
わざわざどうして…?
私の頭の中は疑問だらけになったけどーーー
「あ…」
パピヨンの悲しげな目を見ていると、なんだかちょっとわかった気がした。
ーーーなにか、
ーーーカランカラン…
深いわけがあるのかも。