今日こそ絶対に自殺します。
◇ 勇気の拳
◇ ◆ ◇
次の日の朝ーーー
「チャンぴかさん!!」
「…うーん……」
「チャンぴかさん起きて下さいってば!」
「……なぁーにぃー」
ふと目をこすりながら目を開けると、
「……豆腐…ちゃん?」
「おはよーございまーす!!」
目の前には張り切った様子の豆腐ちゃんが立っていた。
ーーーえ。
なんで豆腐ちゃん、私の部屋に……
「はっ!!」
私はすぐさま豆腐ちゃんを見た。
「豆腐ちゃんどうして私の部屋にいるの!」
「え?あの…どうしてもチャンぴかさんが起きないので、自力で鍵を開けました!」
「はぁ!?」
針金を持ってニシシっと笑う豆腐ちゃん。
嘘だろおい!!
とうとうBL読ませるためにそんな手も使うようになったのかこの10歳児!
「ちょ、豆腐ちゃん……
もう本当に私BLはお腹いっぱいなんだよ…」
「今日は違いますってば!!」
……え?違うの?
豆腐ちゃんはツインテールを揺らしながらベッドに腰を下ろすと、私の顔をまじまじと見つめてきた。
「今日は兄貴さんのボクシング大会です!!
チャンぴかさんも一緒に行くんですよね?」
「あ……」
ーーーそうだった!!