今日こそ絶対に自殺します。
「今回の試合、兄貴はボクサーとして復活するためにエントリーしたはずだったんだけど…
たまたま相手が弟くんだったんだ。
俺はやめといた方がいいって説得したんだ。
だけどーーー兄貴がどうしても出たいって言うからね」
「え…?」
どうして…?
兄貴さんがもっと傷つくだけなのに……
「ーーー伝えたかったんだろーね」
パピヨンは少しだけ笑みを浮かべると、私の方を向いた。
「この試合ーーーいい闘いになりそうだ」
その言葉を残して、パピヨンはリングに向かって走っていった。
「え、ちょっとどこに!?」
「俺一応兄貴のサポーターだから!!」