今日こそ絶対に自殺します。
ーーーそれから私は毎日奴の写真を撮り続けた。
教室で授業を受けている時の奴。
体育で走っている時の奴。
一人で黙々と弁当を食べている奴。
窓の外を見ながら途方に暮れている奴ーーー
私は奴をストーカーのように追い回しては、ふとした瞬間をカメラにおさめた。
ーーー絶対に笑った瞬間を撮ってやるんだから。
周りの目なんて全然気にしなかった。
もうすでに嫌われてる身だ。
気にしてどうするーーー
「ーーーストーカー鬼ばばあ!!
ぎゃははははははは!!!!」
まあその行動のせいで、私のあだ名はまたさらに強烈なものに進化した。
「うっせぇんだよ!!!
女子のパンツ見ようとして部室覗いてるくせに人のこと行ってんじゃねぇぞこのど変態野郎!!ゴミ以下め!!!」
仕方がない、そう思っても私はやっぱり切れてしまう。
まあいい。
私が今やるべきことは、奴の笑顔をこのカメラにおさめることなんだ。
それ以外は何がどうなったっていいさーーー
それからも私は、無我夢中で奴を撮り続けた。
学校にいる間は絶対にカメラを手放さずに、常に首にかけている。
奴を見かけたらすかさずシャッターを切る。
それがもう、私の癖になっていた。
日常になっていたーーー