今日こそ絶対に自殺します。
「結構楽しいアパートなんだよ?」
パピヨンは私から少しだけ離れると、両手を思いっきり広げた。
「名付けてーーー
自由すぎる女神症候群ハウス!
略して『メガ症ハウス』だ!!」
ーーーへ?
メガ症ハウス…?
混乱する私を見てパピヨンはにっこり笑った。
「ごく普通のアパートに見えるかもしれないけど、実はこのアパートには一つの決まりがあるんだ!
それはーーー『住人はやりたいことを思いっきりやる』っていう決まり!」
やりたいことを、思いっきりやる……?
ーーーなんだそれ。
「…変わったアパートですね」
「そうだろ?だから楽しいんだ!!」
パピヨンは空を見上げると、大きく深呼吸をし、そしてまた喋り始めた。
「世の中には様々なものがある!
それによって認められないものが出てくるのはごく当たり前のことだ!
ーーーそれをぜーんぶ認めてしまうのがこのアパート!!」
パピヨンは私の目の前に駆け寄ってくると、自分の右腕を差し出してきた。
「一緒にやりたいことやって楽しもうよ!
ーーーチャンぴか」