今日こそ絶対に自殺します。








ーーーお茶なんて、


大っ嫌いだったんだ。






ミルクティーなんて特に。


なんで苦いお茶とまろやかなミルクをわざわざ混ぜるんだ。


意味が分からない。








ーーーだけど、



俺はミルクティーを手に取るたびに、ある一人の少女が頭に思い浮かぶ。











『ーーー逃げちゃおっか』


『えぇ!?』


『行こう!ーーーたっちゃん!!』






彼女の姿を忘れないために、俺は今日もミルクティーを飲む。






何回飲んでも吐きそうになる、まずいまずいミルクティーをーーー







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