今日こそ絶対に自殺します。






「ーーー竜也様は本当に優秀だと聞いております。さすが千崎商業の跡取りですね」



高級カフェへと車で移動する中、俺はいつもいつも他会社の社長からつまらない話を聞かされた。




「ありがとうございます。
ーーーいつか父のサポートができるよう、これからも努力し続けたいと考えております」




ーーー思ってもいない嘘をついて、思ってもいない言葉を並べて、俺はいつもその場をやり過ごしていた。















ーーー求めていた。




俺の運命がガラリと変わる、


何か訪れることをーーー









本当は、心から求めていたんだーーー







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