今日こそ絶対に自殺します。
ーーー光と出会ってしばらく経つ頃だった。
「ーーー竜也」
「なんでしょうか、お父様」
「◯◯企業の社長にお茶に誘われた。
ーーーお前も来い」
俺はまた、大手企業の社長のお茶の誘いについていくことになったのだ。
「……はい」
乗り気じゃなかった。
だけどこれは、絶対に従わなければならないことーーー
俺は仕方なくついていくことにしたんだ。
「ーーーいやぁ、
会いたかったよ千崎の息子さん」
車の中で、またくだらない話が続く。
俺はまたよく作り上げられた表面で、その場をやり過ごした。
「………」
ーーー退屈だった。
ものすごく退屈だった。
光と話をする時間ができた今、こんなくだらないお茶なんて、退屈中の退屈だったんだ。
しかも俺は、お茶が飲めない。
お茶が苦手だということを知っていた父は、なぜだかいつも俺にミルクティーを注文させた。
ミルクティーなら大丈夫だろ?って。
でも実際、口には出さずにいたけど、俺はミルクティーが一番きらいだった。
苦いお茶とまろやかなミルクが合わさった感じが、もう吐き気そのものだったのだ。
だけど俺は我慢して、ひたすらそれを飲んだ。
おいしい、という顔をしながらーーー