今日こそ絶対に自殺します。







ーーーそしてたどり着いたのが海岸。




俺は海岸の先に立つと、目の前に広がる広大な海を見つめた。




ーーーザー…ザー…




潮の匂いと、波の音。




その全てがかき消してくれると信じてーーー






俺はーーー








「うぅ……グスッ……」









泣いたんだ。











「うああああああああああ!!!!」













光はもういない。



触れたくても触れられない。







『ーーーたっちゃん!!』






どうして俺は光を縛り付けた…?








『ーーーたっちゃん!!』








どうして俺は光に怒鳴った…?











『ーーーたっちゃん!!』









どうして俺はーーーあの時ーーー









『私、パピヨンに触りたい!!』









光をあの場所へと連れて行ってあげなかった…?










「うあああああああああ!!!!!」






俺は光を救えなかったんじゃないーーー









「うああああああああああ!!!!」












































俺が光を殺したんだ。











< 282 / 326 >

この作品をシェア

pagetop