今日こそ絶対に自殺します。
ーーーそしてたどり着いたのが海岸。
俺は海岸の先に立つと、目の前に広がる広大な海を見つめた。
ーーーザー…ザー…
潮の匂いと、波の音。
その全てがかき消してくれると信じてーーー
俺はーーー
「うぅ……グスッ……」
泣いたんだ。
「うああああああああああ!!!!」
光はもういない。
触れたくても触れられない。
『ーーーたっちゃん!!』
どうして俺は光を縛り付けた…?
『ーーーたっちゃん!!』
どうして俺は光に怒鳴った…?
『ーーーたっちゃん!!』
どうして俺はーーーあの時ーーー
『私、パピヨンに触りたい!!』
光をあの場所へと連れて行ってあげなかった…?
「うあああああああああ!!!!!」
俺は光を救えなかったんじゃないーーー
「うああああああああああ!!!!」
俺が光を殺したんだ。