今日こそ絶対に自殺します。
『生きて、たっちゃん』
ーーーああ、生きるよ
『泣いてもいいんだよ、たっちゃん』
ーーーああ、言われなくても号泣だよ
『ーーー私、
パピヨンを見ていると幸せになってくるの!』
「……っ!」
ふと、彼女の言葉が脳裏をよぎった。
「………」
俺は目の前のパピヨンを見つめた。
ーーー分かったよ、光。
俺はこの時決意したんだ。
光への罪を償うために、
この世の『パピヨン【幸せをもたらす者】』として
生きることをーーー