今日こそ絶対に自殺します。






「ーーーえ?」



パピヨンはさらに驚いている様子だった。




「あなたは世界で一番重い罪を背負ってるんです。ーーー故に世界一最低で、世界一アホで、世界一マヌケな人間なんです」



「え、えぇ!?」



私はパピヨンが寝ているベッドを思いっきり蹴飛ばすと、パピヨンの胸ぐらを思いっきり掴み上げた。





「え、あ、いで!!いででででで!!!
やばい折れる!ってか折れてる!!
どーしたんだよチャンぴか!!!」



「どーしたこーしたカンケーねーだろ!!
この大罪人!!!!!!」



「ひぃっ!!」





パピヨンは混乱している様子だった。




ーーーそれもそのはず。



今の私はきっと、ニオさんよりも怖いはずだから。






「おめえなーんも分かってねぇなぁ!!!
私に遠回しで色々教えてきやがったくせに、実はなぁんも分かってないただの馬鹿なんだよな!?!?」



「え…チャンぴか…
本当にどうしちゃったの…?」



「黙れ!口出すんじゃねーよ!!」



「っ!!!」




私は一呼吸置くと、パピヨンをさらに睨みつけた。





「いいか大罪人!よく聞け!!
私はあんたに腹が立ってんだよ!
ハラワタ煮えくり返ってんだよ!!
あんたのせいで、私は頭がおかしくなりそうだんだよ…!!

ーーーなんか心当たりねーのか?あぁ?
お前が犯した世界一の罪。
心当たりはねーのか?」



「え……」





パピヨンは考えている様子だった。


そしてーーー


「……っ」



何かを思い出したのか、唇をギュッと噛み締めた。






< 300 / 326 >

この作品をシェア

pagetop