今日こそ絶対に自殺します。
「っ!!!」
パピヨンは驚いて目を瞑った。
箱から出たそれは、パピヨンにどっさりとかかってゆくーーー
ーーー全てがかかり終わった後、パピヨンはうっすらと目を開けた。
「……え?」
パピヨンはあたり一面に散らばったそれを見て驚いた。
パピヨンにかけられたのはーーー
何千枚もの『写真』だったからーーー
「これは千崎竜也が『パピヨン【幸せをもたらす者】』としてもたらした幸せの数だよ」
「っ!!」
パピヨンは目を見開いた。
そして、もう一度あたりに散りばめられた写真を眺めるーーー
どの写真にもメガ症ハウスの住民が写っていて
全員が笑顔を浮かべているーーー
「あんたはいつのまにかーーー
こんなにも幸せをもたらしてたんだよ」
私はパピヨンに近づくと、パピヨンの顔をまじまじと見つめた。
「あんたの世界一の罪、それはねーーー」