今日こそ絶対に自殺します。
ーーーギュッ
「っ!!」
ふと、パピヨンは私を強く抱きしめてきた。
ーーー肩が一瞬にして濡れた。
私の肩に顔をうずくませたパピヨンが、
大粒の涙を流していたからだーーー
「うぅ…グスッ…」
パピヨンの泣き声が、私のすぐ耳元で聞こえてくる。
「グスッ……ううぅ…グスッ…」
なんだか、つられて私も涙が出てきた。
「ーーーグスッ…チャンぴか」
ふと、パピヨンが口を開いた。
「もうーーー死のうとしないで」
「っ!」
「……生きてくれ!」
「……っ!」
私は強くパピヨンを抱きしめたーーー
「ーーー死んでたまるか。
ーーー私はもう、絶対に自殺なんてしない。
ーーーだからパピヨンも、
一緒に幸せになろう?」