今日こそ絶対に自殺します。






キャプテンになった私は必死でみんなの先頭に立った。



チームが強くなるためには何が必要か、毎日毎日考えた。



顧問の先生が気の弱い人だったため、チームメートへの注意は全部私が受け持った。



「ここはこうしなくちゃ!!」


「そこはもっとこうするべきでしょ!?」



思ったことはバンバン言った。


これもチームを強くするため、そう思っていたから。



そしてなにより、こうしてチームを取りまとめている自分は誰よりも慕われていると思っていたから。







ーーー今思えば、私は必死だったんだと思う。


自分を認めてもらえる場所を見つけるのに。




必死だったんだと思う。


自分の『取柄』を守ることに―――…




このときの私は、実は怖がってたんだ。



『認められない自分』が出来上がってしまうことにーーー






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