今日こそ絶対に自殺します。





ーーー次に向かったのはウツボの家。



自分で稼いだお金で、なんと新しい家を建ててしまったらしい。(ローン返済ファイト!)




「トントンッ」


キラリがドアをノックすると、扉がゆっくりと開けられた。



「あ、チャンぴかさん!」


「えっ?ウツボっ?」


「あはは、そうですよー!」




なんとびっくり。


ウツボはもう『鬱坊や』ではなくなっていた。





「どうぞ、中に入ってください!
ーーーあ!これがキラリちゃんですね!
こんにちは!キラリちゃん!」


「こんにちわぁー!!」




おおう、ウツボ。


喋るのが私よりも速くて感動するよ…







私とキラリはウツボの家に上がると、客間に案内された。


新築のいい匂いがする。




「どうぞ、座ってください!」


「あ、じゃあ遠慮なく」



私はキラリを膝の上に乗せて椅子に座った。


ウツボは反対側の椅子に座る。





ウツボは背も伸びたし、声もうんと低くなった。


もう大人の男性だーーー




「そういえばウツボ、結婚するんだって?
豆腐ちゃんから聞いたよ」


「あ、聞いたんですか!?
実はそうなんですよー!」



ウツボは照れ臭そうに頭をかく。



話を聞いた限り、どうやら相手は同じ職場の先輩らしい。



「本当におめでとう、ウツボ!」


「あはは、ありがとうございます!」







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