今日こそ絶対に自殺します。





「それで、こんなこと聞いちゃうのは失礼かもしれないけど……
子供は何人くらいをご希望で?」


「あ、もう2人います!」


「あー2人……いますっ!?」


「はい!玲、蓮!おいで!!」



ウツボが呼ぶと、扉の向こうから同じ顔の2人の男の子がひょっこり顔を出してきた。



ふ、双子ちゃん!?



「双子なんですよ!
あ、あと今お腹の中にももう1人いるんです」


「えぇ!?」




大家族はまた大家族を産むってか。


え、そういう仕組みなの?大家族って…





「あ、そうだ!
弟ちゃんや妹ちゃんは元気?」


「はい!それはもううるさいほど!」


「あ、そーなんだー!よかったね」






引きこもりになったウツボの母は心を入れ直し、今では社会に復帰して子供たちのために必死に働いているらしい。



本当によかったね、みんな。













「ーーーじゃあ、これで失礼します。
今度じき奥さんにも合わせて?」


「はい!もちろんです!
チャンぴかさんお元気で!
キラリちゃんも元気でね!」


「じゃーねーうちゅぼー!」




ウツボの笑顔をよく目に焼き付けて、私は家を後にした。



ウツボ、笑顔ってものすんごく素敵だね。






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