今日こそ絶対に自殺します。






私はそれから顧問に退部届けを出した。



もう部活でやっていける自信がなかったのだ。





そして、部活をやめたことを恐れながらもお母さんに話した。





「ガタンッ!」


「っ!」


「部活やめたぁ!?」


テーブルを思い切り叩いて、お母さんは私に向かって怒鳴った。





全くいいところがない私に、お母さんは最近ピリピリしていた。


その上部活を辞めたという報告をされて、お母さんはもう爆発しそうな気持ちだったんだと思う。




「……ごめん…なさいっ…」


「謝ってどうにかなる問題じゃないわよ!
部活をやめたらあんたに一体何が残るっていうのよ!?

部活に力を入れたいって言うから勉強は今まで多めに見てやってたのに!!

あんたなんかもう、なんの取柄もないただの空っぽの人間じゃないっ!!!!」














―――空っぽ……人間………





とうとうお母さんにまでそんなことを言われてしまった。



一番言われたくない人から一番言われたくないことを言われてしまった。




「あんたなんか死んでると同じよ」









お母さんはそう言うと、部屋から出て行ってしまった。




そしてそれ以来、私に一言も話しかけてこなかった。








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