今日こそ絶対に自殺します。
◆ メガ症ハウス
◇ ◆ ◇
「チャンぴか?」
「………」
「ねえチャンぴか!?」
「…はっ!!」
パピヨンの声で私は我に返った。
今はアパートの階段を上がっている途中……
……上がっている途中!?!?
「もーう、なんだよ『ぬはっ!』って!
チャンぴかってほんとに変わってるねー!」
え、待て待て。
なんで私アパートの階段上がってるんだ?
どう考えたっておかしいでしょ!
「あの…なんで今このアパートの中に……」
「え…?」
「私、入るなんて…言ってないですよ?」
パピヨンは不思議そうに首を傾げた。
「え、言ったよ?」
―――数十分前―――
『俺たちと一緒に暮らさない?』
『………』
『あれチャンぴか…?』
『………』
『どうしたんだろっ…』
私の隣に歩み寄るパピヨン。
『チャンぴかさん、入ってくれますか?』
『ぜひぜひー!喜んで入るわ!(パピヨンの声)』
『よーしよく言ってくれたぁ!!
行こう!!!』
―――言ってねえじゃねーか!!!!