今日こそ絶対に自殺します。
「うそ…でしょ……」
私は目の前に広がる信じられない光景にただただ唖然としていた。
白いシーツにきっちりとかけられた毛布。
新品の枕が二つ。
ベッドの大きさはなんとダブル。
細かい花柄が施されたクリーム色の壁には汚れは一切なし。
ほかにも大型のテレビやふっかふかのソファー。
脚の短い長方形のテーブルにデスクまで………
そしてなんと、一角にある本棚にはありえないほどの量の本が敷き詰められている―――
こういうのはアパートとは言いません。
まさに、『sweet room!!!』です。
「どう?気に入った?」
パピヨンは私の顔を覗き込んできた。
気に入ったとか、気に入らないとかまずそれ以前に―――
「どうなってるの…ここ…」
揃いに揃いすぎてる部屋に、私は開いた口が塞がらなかった。