今日こそ絶対に自殺します。
「んんん!んんんー!(放せ!放せぇー!)」
足をジタバタさせようとしても身動きがとれない。
私を持ち運んでいる人物は足を止めると、椅子に私を置き、今度はそれに体を縛り付けた。
ーーーなんのつもりだよまったく!!
ふざけるなぁー!!!
するとーーー
やっと私の頭を覆っていた袋が取り外され、ガムテープもベリッと剥がされた。
真っ暗だった視界に眩しいほどの光が当たるーーー
その瞬間ーーー
「「「自由すぎる女神症候群ハウスへ
ようこそー!!!」」」
「パァーン!」
「パァーン!」
「パァーン!」
「ーーーーっ!!」
クラッカーの音とともにいくつもに重なった声が私の耳に入ってきた。
「ーーーーえっ?」
何…が起きた…?
クラッカーの煙が消えると、目の前には大小様々な5人の人間が立っていた。
そのうちの3人はパピヨンと海パンと昼間に会ったウツボという少年。
あとの2人はとてつもなく美人な女の人と、ツインテールの小さな女の子だった。
「どうチャンぴか!びっくりしたぁ!?」
パピヨンは一歩前に出ると、私の顔覗き込んできた。
びっくりした?って言われても…
何がどーなってんですか、これ。
いきなり拉致された上に、椅子に縛り付けられて、クラッカーぱーん。
うん、やっぱり意味分からない。
「これはチャンぴかの歓迎会だよ!!
今夜は楽しんでってくれ!!」
「え!?」
歓迎会!?
こんなに縛り付けられているのに!?
パピヨンは後ろを振り返ると、残りの4人に声をかけた。
「この子が新しく入居するチャンぴかだっ!!
みんな仲良くしてねーんっ!」