今日こそ絶対に自殺します。
残りの4人は返事をすると、それぞれが興味深そうに私を見つめてきた。
「へーこの子がパピヨンのお気に入りってわけねー!」
「俺、この前会ったぞ」
な、なんだ…この威圧感……
体をぐるぐる巻きにされてるっていうのもあるけど、ものすごく息苦しい……
「とりあえず、俺たちも自己紹介はしとかないとな!!」
パピヨンはそう言うと、4人よりも一歩前に出た。
「まずは俺からね!」
ゴッホン!
咳払いをすると、パピヨンは話し始めた。
「俺の名前はパピヨン!!
ここ、メガ症ハウスの管理人だ!」
「え、管理人!?」
「うん!そーだよ!
分からないことがあったら、なーんでも言ってなー!!!」
うーん、私はあなたが管理人なわけを一番知りたいかも……
「えっとーあとね!好きな食べ物はー「あんたの自己紹介はその程度で十分よ」」
ふと、後ろに立っていた美人な女の人が割り込むように喋り出すと、パピヨンをどかして私に近寄ってきた。
コツ、コツ、と近づいてくるヒールの音。
胸元がザックリと開いた黒いVネックTシャツに真っ赤な唇をしたその女の人は、セクシーの極みと言っても過言ではないーーー
「私はニオよ、子ねずみちゃん。
これからよろしくね!」
「よ、よろしくお願いします……」
そのニオという女の人は私の顔を覗き込むと、たちまちにんまりと笑って見せた。
「ほんと可愛いわね、子ねずみちゃん。
ーーーどう?よかったら今度私が経営しているバーに遊びに来ない?」
「えっ…バー…ですか?」
「小さなバーだけどね」
ニオは私の頬を優しく撫でると、パチッと軽くウインクをした。