今日こそ絶対に自殺します。





「おーう豆腐、すまんすまん!!
お前も自己紹介しとけ!」



と、豆腐!?!?!?



兄貴は後ろの豆腐という少女を持ち上げると、自分の前にポンと置いた。




「うわっ!ありがとうございますっ!兄貴さん!」



少女は私の方に向き直ると、顔を真っ赤にさせてツバを飲み込んだ。



「え、えっと!!私は豆腐と言いますっ!」


豆腐ちゃん、か。


なんかすっごいかわいい。



「私は501号室に住んでおりまして……その…なんていうかぁ、そのぉ…」



少し戸惑っている様子の豆腐ちゃん。


大丈夫だよ、豆腐ちゃん。


何を言ったって、たいていのことではお姉さん怒んないから。





「び、BL作品の研究に専念しておりますぅ!」


「…………え?び、BL?」


「はい!私大好物なんです!男どもの絡みが!」


「………」



豆腐ちゃん……


それはさすがに怒るわーーー!!!!!!!





もう誰なんですか!!

男どもの絡みを教えたやつ!!!


一回ぶん殴らせろ、おい!!!





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