今日こそ絶対に自殺します。






ーーーとりあえずまずは豆腐ちゃんがよく行く場所を二人で探してみることにしてみた。



ということで最初は、やっぱり豆腐ちゃんのお部屋の中から。






―――4時間経過。


「あの、豆腐ちゃん?
よく分からないけどなんで私今レポート書かされてるんだ?
宝物の件は一体どうなっちゃったのかな?」



「お口よりまずは手を動かしてください!!
私の宝物も重要ですけど、さっきたまたま見つけた新作のBL漫画をどうしてもチャンぴかさんに読ませたくなってしまって…!!
ーーー宝物はそれからでも大丈夫ですっ!
ほら!手を動かして下さいっ!
終わりませんよ!?!?」





お、おい、豆腐ちゃん…




そりゃねーだろ!!!





先ほどの10歳の涙は一体何だったんだ!


宝物ないと生きていけないって言ってたけど、別になくても私にレポート課すくらいの生気残ってんじゃねーかよ!!



あー自殺しときゃ良かったー


なんで私はいつもこうやってあと一歩のところで掴まるんだー


もう呪われてるレベルだよー





ーーーつい3時間ほど前、

私は自分に漫画を読むよう言ってきた豆腐ちゃんに不審感を抱き、こっそり退散を試みたのだった。



しかしーーー




『ガチャガチャッ!!えっ!開かない!』



厳重に鍵をかけられていたため外に出ることさえもできなかったという残酷な結果に。




「手が止まってます!!」


「あっは、はい…!!」



おっっっっっそるべし豆腐氏!!!



しかもBL小説読まされたところで感想3000字で書けとか言われても、ふっつうに『エロい』の3字しか思いつかないんですけど。


たーったの1000分の1じゃねーか。



どっかの優しい作者がささっと書いてくれたりしないのかなー「自分で考えろタコ。by作者」




はあ!?何がタコだよ!!


おめーの方がタコみたいな顔してんだろうが!





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