今日こそ絶対に自殺します。
「まだまだチャンぴかとたくさん話したいことあるけど、邪魔するわけにはいかないなぁー!」
ーーーそれじゃーねん!
そう言ってパピヨンは私から離れていった。
え、あ、なんか案外普通に離れていきやがったあいつ……
「―――あ、そうだ」
ふとパピヨンは立ち止まると、私の方に振り返った。
「自殺するのも自由だけど、自殺しないのも自由だからね?
何か果たしたいことがあるのならば!」
「………っ」
「―――それじゃ!」
今度こそパピヨンは行ってしまった。
自殺するのも自由だけど
自殺しないのも自由―――
何か、
果たしたいことがあるのならば―――
「なんだそれ、変なの」
私は手に持った一冊の漫画を見つめた。
果たしたいこと、か……
「……よし」
私は決心すると河原へと向かった。