今日こそ絶対に自殺します。
「ーーーっは!!」
ふと目がさめると、僕は病院のベッドに横たわっていた。
え……?
なんで僕、ここにいるんだ。
辺りをキョロキョロと見回すと、
「っ!!」
1人の男の人が、ベッドの脇の椅子でいびきをかいて寝ているのが分かった。
上下白いスーツ、真っ赤な胸元ざっくりのシャツ、そして金髪のボサボサ頭。
見るからに怪しかった。
「う…うん……」
ふとその男が目を覚ました。
「あ、やっと起きたかぁ!」
僕を見た途端そう言った男は、椅子から立ち上がると体をうーんと伸ばした。
そしてそれが終わると、脇に置いておいたビニール袋をガサガサとあさり始めた。
「ほんとはさー、
君をお茶に誘いたかったんだー」
「……え?」
ーーーお茶?
なんでお茶なんかにーーー?
「でもーーー」
男はビニール袋からあるものを出した。
「君ー、気を失ってたから、まあこれで勘弁して!」
それは自販機で購入したような、缶入りのアイスミルクティーだった。