今日こそ絶対に自殺します。





病室の一角で、黙ってミルクティーを飲む男二人。なんだか変な気分だった。




「あの…」


「ん?なんだいっ?」


「僕はどうなったんですか…?」



男はミルクティーを飲みながら、道端に倒れていた僕のこと見かけて病院へ連れて来たことを話してくれた。



「ーーーそうだったんですね…
ありがとうございます」


「どーってことないさ」








ーーーそういえばさー




男はミルクティーを飲み干すと、そう言って立ち上がった。



「君、俺たちの家に住まない?」


「…え!?す、住む…?」


「うん!そう!」



男は満面の笑みを浮かべている。



僕はすぐさま家で帰りを待つ兄妹達の泣き顔を思い浮かべた。




「そんなダメですよ。
僕には守らなくちゃいけないーーー家族がいるんです…」




きっと今、お腹を空かせて僕の帰りを待っているに違いない。



今すぐにでも帰らなきゃーーー






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