~1番愛した人~
光と影。
♪♪〜♪♪♪〜〜
ピッーー
『ふあ〜ぁ……』
アラームを止め、盛大にあくびをしながら伸びをする。
ギシッーー
ベッドから起き上がり、洗面所に向かう。
『あれ……』
バシャバシャと顔を洗った後、鏡を見ると、あんなに泣きじゃくったのに目が腫れていない事に驚く。
まあ、腫れてへん方が全然嬉しいけど。
そう思いながらリビングに向かい、必然的に昼ごはんになった食事をとる。
一服して10分程休憩をとり、ラインとマスカラと眉毛とカラコンだけという薄い化粧をして制服に着替える。
制服のスカートは、自分の好みの長さまで切ってあったので、曲げるという面倒くさい作業はハブられる。
『はあ〜……』
ここまでで相当疲れた私は、盛大にため息をつき、煙草に火をつけた。
何を考えることもせず、煙草を吸い、ため息をつきながら煙草の火を消す。
行こや。
あーだる……
そんな事を考えながらクロックスを履き、5分の道のりを歩く。
私の家から学校までの途中に例の自販機があり、そこで桃の天然水を買い、道路を挟んで隣の学校に向かう。