あまのじゃくなきみは。
そんな私と彼が出会ったのは3年前の話。
4月、某日。
桜が舞う中私は、校区の公立中学校である南ヶ丘中学校、通称ミナチュウに入学した。
クラスは1年2組。担任は優しそうなおじさんの先生だった。
唯一の親友、“三城夕夏”と同じクラスになれたからとりあえず安心した。
クラスメイトの女子の顔面偏差値も、かなり低い。男子は、まあふつうってとこ?
―とりあえず、そこそこ平和なクラスっぽいんじゃないかな。
私は平凡そうなクラスメイトを見渡して、そう思った。