【完】サックスパートの日常
ケンカその後
その次の日の朝練……
友達と音楽室へ向かってると和樹くんに会った。
「竹田くん、おはよ。」
友達が和樹くんに挨拶をしました。
私は気まずくて友達の後ろに隠れる。
「おはようございます。」
和樹くんは友達にそう返したあと、私なんていないかのようにスルーしていく和樹くん。
「…なに?ケンカでもしたの?」
察しがいいのか、わかりやすいのか、友達がそう問うてきた。
「うん…ちょっとね……」
もうすぐ卒部なのにもう話せないのかな。
本当は和樹くんのこと嫌いじゃないのに。
朝練の時は和樹くんの背中を見つめながらそう思うのだった。