【完】サックスパートの日常
文化祭*その後*
楽器の引き継ぎ
部活を引退した私たち三年生は、
今まで使ってた楽器を2年生に引き継がなければいけません。
なのでお別れかいの前日に楽器の大掃除をして引き継ぎをするのです。
「結菜先輩〜!!」
まず、最初に私に抱きついてきたのは言うまでもなく舞ちゃん。
「舞ちゃん、久しぶり〜!」
ふたりでぴょんぴょんと跳ねながら抱き合う。
「…こんにちは。俺マイ楽器ですけど楽器準備しますか?」
そんな私たちを見てはいけないようなモノを見る目で見てそう問う和樹くん。
「あ、和樹くん、こんにちは〜。そうだね、一応大掃除はしたほうがいいと思うし。」
そして一旦舞ちゃんと離れる。