【完】サックスパートの日常
「感動の再会はいいけど、4時15分さようならだから早く引き継ぎしなよ。」
とそこで、ありがたい同級生の言葉。
そうじゃん、すっかり忘れてたよ。
そしてみんなそれぞれ今まで使ってた楽器を持ってくる。
アルトサックスの私とナミちゃんは前後の机に置く。
テナーサックスは和樹くんは私の隣に、ななちゃんはナミちゃんの隣の席の机に置いた。
でも…バリトンサックスの舞ちゃん。
「私、机に置けるサイズじゃないんですけど……」
舞ちゃんが少し悲しそうに言う。確かにバリトンサックスは大きいからね…
「じゃあ、すぐそこの床でやりなよ。」
その言葉に頷いて舞ちゃんは床に座り込み楽器を掃除し始める。
「結菜先輩、」
ナミちゃんに話しかけられる。