【完】サックスパートの日常
でも、それを考えると
「…よしよし。落ち着いて。」
優しく背中をさするななちゃん、
「舞ちゃん、一緒におしゃべりしよ?そうだよ、和樹くんの悪口言おう?」
必死になって慰めるナミちゃん、
「………」
困ったようや表情をしながらその場に立ち尽くす和樹くん。
うちのパートは優しい子だらけなのかもしれない。
それが嬉しくなり、少し微笑む。
「よっし、舞ちゃん!楽器の掃除、手伝うよ!クリーニングペーパー借りるよ?
他のみんなは自分の掃除に戻って!」
よかった。サックスパートで。
ひとりそう思った。
「あっ、そうだ。みんな聞いて。」
そしてずーっと相談しようと思ってたことを口に出す。