【完】サックスパートの日常





「俺はどっちでもいいです。先輩は受験がありますし。」




頭のいい和樹くんは受験生の気持ちがわかるのだろうか。

少し控えめに言ってくれる。




「……でも俺は先輩に出てくれたら嬉しいと思います。」




そして最後にそんな胸きゅん発言を残して楽器をしまいに行った。




「なにあの子……まさか、つんで……」




ツンデレ?と言おうとしたらナミちゃんに止められる。




「それ以上言うのやめましょう……ツンデレって信じたくないです…」




うん……そうだね……




こんな微妙な雰囲気で今日1日が終わったのだった。







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