【完】サックスパートの日常
KY
これはナミちゃんがいろいろあって泣いてた日の話ーー
「ナミちゃん、落ち着いて?まだ決まったわけじゃないんだから。」
「ふ…っ……えっ、く……」
「ナミちゃん、大丈夫?」
ナミちゃんを慰める私と舞ちゃん。
そしてふとナミちゃんは後ろを振り向いた。
すると、
「くっ、あははは!」
急に笑い出した。
「なんで和樹くんが私の後ろにいるの⁉︎」
そう、和樹くんはナミちゃんの後ろでジッとこちらを見てたのだ。
「か、和樹くん。どうした……?」
ナミちゃんのこと心配してるのかな?そんな淡い期待を抱いて和樹くんに聞く。
「教室の鍵閉めたいんで早くでてもらえますか?」
まぁ、その期待はすぐ打ち砕かれたわけだが。
そしてみんなポカーン
「あはははっ」
「ちょ、和樹くん、空気読もう?」
泣いていたナミちゃんも笑顔になり、その場の空気が和みましたとさ。