【完】サックスパートの日常

水族館にて 怪奇現象






水族館の真っ暗い道を歩いてる時。




「ふーん、暗くすることで魚を際立たせてんのか。」



キョロキョロと見渡す由美先輩と




「なかなかやりますね、この水族館」



感心したように言う和樹くんと




「和樹くん何様w」




そう笑うナミちゃん。




そして、



「結菜先輩、みてください。甲冑がありますー」



「うわー…気味悪いね……こわ…」



ここに怖がりがふたり。



それもあたりまえ。だって真っ暗なところに甲冑二つが展示されてたから。




「うわ、今動いた。」




智也先輩が意地悪くそんなことをいう。




「「ひゃーーーーー!!!」」




舞ちゃんと私は仲良く手をつないで全力で逃げる。




「うっ、動いたって本当ですか⁉︎」




「本当私、そういうの無理なんですけど。」



舞ちゃんと一緒に智也先輩を睨みつける。



「そういえばここ、昔、魚が死んでそれから……」




「やめてあげて。かわいそう。」



「そうですよー。舞ちゃんも結菜先輩も涙目じゃないっすか。」




「先輩のそのSっ気どうにかしたらどうですか。って待て。僕の自撮り棒返してください。ちょ、壊さないで!?」





怪奇現象は起きてないそうです。ホッ…



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