【完】サックスパートの日常
「あ、私プリン買おっかな。由美先輩は?」
コンビニにつき、由美先輩にそう尋ねる。
「うーん…このパンかゼリーで迷って…あっ!このヨーグルトも美味しそう!」
「あの、由美先輩……?」
「えーでもこのパンも外せないし。あ、このクッキーも買いたいな…」
時間が経つのと同時に増えていく選択肢。
ここで私は知った。由美先輩は優柔不断なんだと。
それから20分くらいコンビニに滞在して帰り道。
「由美先輩って優柔不断なんですねー」
苦笑気味にそう言う。
「うん、まあね。結菜ちゃん高校決まった?」
「まだです…大体は決まってますが。」
高校の話になり、公立、私立の話になりました。
「でもうち、私立行っちゃダメなんですよー……だから公立全部落ちた時が怖くて……」
「えー?でも、私の友達にたくさん公立ダメだけど私立行ってる子いるから大丈夫だよー!」
由美先輩は励ましてるつもりなのだろう。