【完】サックスパートの日常



*その後*



ある日、管理不足によりメトロノームが無くなった。



「先生、メトさま知りませんか!?」




「ん?メトさま?なにそれ。」




詰め寄る私と舞ちゃんに戸惑う先生。




「あ!メトさまありましたよ!」




すると、和樹くんの声が聞こえました。



「トランペットの教室に置いてありましたよ、メトさま。」




ななちゃんがため息をついてそう言う。




「メトさまぁぁぁ!!」




ナミちゃんが和樹くんの持ってるメトロノームを奪って抱きしめました。



「やっぱメトさまはいつ見てもかわいいよね。」



舞ちゃんもメトさまを撫でてました。




「トランペットが間違えて持って行ったそうですよ。
まったく、俺たちのメトさまを持ってくとかなんなんでしょうね。」




「本当。メトさまに何かあったら責任取ってくれるんでしょうか。」




メトさまを可愛がる舞ちゃんとナミちゃん、

トランペットパートに怒る、和樹くんとななちゃん。



それをみて先生が一言。



「よし、今から病院行こうか。」




すごく心配されました。



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