【完】サックスパートの日常

世界征服 その後




本編の方で世界征服について書きました。



そしてそれを同級生に話した時のことです。



「え、待って。サックスなにやるって言った?」



しつこく聞いてくる同級生に少し苛立ちを覚え始めた私。




「だーから、世界征服だって。ね、みんな。」



その場にいたナミちゃん、舞ちゃん、ななちゃんに同意を求める。



「それはまた、壮大な夢を持ったね…まぁ、サックスならできそうなのが怖いよね。」




「ありがとうございます!」



ニコニコというナミちゃん。




「世界征服か……って、七菜香ちゃんはやらないよね?」



しっかり者で真面目なクール女子だと思ってる同級生はななちゃんにそんなことを聞いた。




「いえ、やります。やらせていただきます。」



「え!無理しなくていいんだよ?サックスのやることなんだから気にしないでいいんだよ?」





同級生はよほど、やらせたくないのかそんなことを言われる。




「あの、私もサックスですし、進んで参加したので特に無理はしてません。」




そして美人スマイルを同級生に向ける。




「くっ…笑顔が眩しい……。七菜香ちゃんまで参加したらなんかサックスを尊敬しなきゃって思えてきたよ……」




うーうーと唸りだす同級生。




「あ、敬わなくていいですよ。和樹くんのことはコキ使ってあげてください。喜びますよ。」




舞ちゃんが笑顔で言い張る。




「竹田くん不憫すぎるよ……!しかも喜ぶってドエムなの?ねぇ、そうなの?」




同級生はそう言って走って帰って行ってしまいました。



面白かったです。




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