【完】サックスパートの日常





「結菜先輩、舞、ナミ、ななみがいるんですよね。なにしてるんですか。てか、伊藤頼むから退いて。」




バレてる……しかもかなり怒ってる…!



いちはやく察知した私は、




「伊藤さん、ありがとう。もういいよ。」



と副会長の女子に言う。




すると生徒会室のドアが開き、生徒会のメンバーが続々と出てきました。



その中にもちろん和樹くんもいます。



「なに、してるんすか…」




カバンが漁られてることに気づいて唖然とする和樹くん。




「あ、これはね!今日もらった楽譜を和樹くんのカバンの中に入れようと思って…」




すると和樹くんはヘナヘナとその場に座り込みました。



そして床に座り込んでた私たちと同じ目線になる。





「なんなんですか…そんなことで……。楽譜、もらいますね。ありがとうございます。」




なんとか理解してくれた和樹くん。



だが……




「えーっ、和樹くん、94点!?これ難しかったテストじゃん!」




と、ナミちゃんが和樹くんのカバンの中からテストを見つけ出しました。




ちょっと待って。


空気読もうよ、ナミちゃん……和樹くんあまり機嫌よくないよ?




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