わたしの好きな人
『神谷くん、なに暴露するのかな〜』



『好きな人とか!?』





『きゃー!わたし呼ばれちゃったらどうしよう!』







女の子たちが口々に言っているのを



わたしは側で聞いていた






わたしは 地味で明るみがなくて

髪型も、中学生の時から変わらずおさげ






目も悪くて


本当はコンタクトしたいけど





そんな勇気はなく、眼鏡をかけている








こんな地味女が、今からあの大舞台に立って歓声を浴びる大人気のイケメンさんを好きだなんて






外に言えたもんじゃない
< 5 / 18 >

この作品をシェア

pagetop