わたしの好きな人
「…えっと 僕には好きな人がいます」







その彼の言葉に

女の子たちは更に黄色い歓声を響かせた







と 同時に男の子たちも盛り上がっていた






校庭全体が彼に集中した






そして 彼はマイクをスタンドから外し




朝礼台を降りた






そして 観客の方に足を進め







なになに、 とみんなの視線は彼に集まっていた








そして彼は人混みの中に消えた






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