初夏…君を想う季節
「すみません。恋愛は苦手なんです。
さっきみたいにあれこれ聞いて怒られたり、
奥手で先に進めなくて呆れられたり
そんなことばかりで…。
自分自身あまり人と関わりあおうとしたこともないので。」
「謝る必要はないさ。そうだろうと思ってたよ。
あれほどの論文を高校生で書き上げてしまうんだ、
周りの人間とは話が合わなかっただろうし。
ただこれまではそうだったかもしれないが、
俺は美桜の歩幅に合わせると決めたんだ。
これからはそんな心配はしないでほしい。」
「そうですね、かなり浮いていたと思います。
論文大会で賞をとった時には
それまで以上に周りから避けられてしまいましたから。
貴方のことを好きになった自分を褒めてやりたいですね。
ありがとうございます。」
「日本人はより普遍的な人間を好むから…
話がわかればこんなに楽しい会話の出来る人などいないのに。
もったいないことをしている。
はは、俺もだよ。こんな言葉を紡ぎ出してくれるんだから。」
「そうですかね?真面目で面白みのない人間だと思いますけど。
だって何も言わなければ何も生まれないんですよ?
この世界は9割言葉で創られているんですから。」
「確かに真面目だ。3回の時なんかは
そこまで勉強する必要があるか?と思うほどだった。
でも、少なくとも面白みがないなんてことはない。
そんな美桜だから惹かれたんだ。
そんなことを思って生きているからだろうな
君の言葉は高尚なクラシックでも聴いてる気分になるよ。」
「ふふ、私も自分でそう思います。
3回の時はかなりのめり込んで勉強していた時期ですから。
ありがとうございます。
でもそんなに褒めても何も出ませんよ。」
「一体何をあんなに勉強してたの?
俺が学生の時なんてもっと遊びほうけてたよ。
事実を言ってる。何もお世辞なんかで言ってるわけじゃない。」
「あぁ、あの時は確か…卒論のテーマを早々に決めていたので
それに向けての資料集めやらなんやらをしていたはずです。
そうなんですか?意外です。
もうやめてください。照れて何も手につかなくなります。」
さっきみたいにあれこれ聞いて怒られたり、
奥手で先に進めなくて呆れられたり
そんなことばかりで…。
自分自身あまり人と関わりあおうとしたこともないので。」
「謝る必要はないさ。そうだろうと思ってたよ。
あれほどの論文を高校生で書き上げてしまうんだ、
周りの人間とは話が合わなかっただろうし。
ただこれまではそうだったかもしれないが、
俺は美桜の歩幅に合わせると決めたんだ。
これからはそんな心配はしないでほしい。」
「そうですね、かなり浮いていたと思います。
論文大会で賞をとった時には
それまで以上に周りから避けられてしまいましたから。
貴方のことを好きになった自分を褒めてやりたいですね。
ありがとうございます。」
「日本人はより普遍的な人間を好むから…
話がわかればこんなに楽しい会話の出来る人などいないのに。
もったいないことをしている。
はは、俺もだよ。こんな言葉を紡ぎ出してくれるんだから。」
「そうですかね?真面目で面白みのない人間だと思いますけど。
だって何も言わなければ何も生まれないんですよ?
この世界は9割言葉で創られているんですから。」
「確かに真面目だ。3回の時なんかは
そこまで勉強する必要があるか?と思うほどだった。
でも、少なくとも面白みがないなんてことはない。
そんな美桜だから惹かれたんだ。
そんなことを思って生きているからだろうな
君の言葉は高尚なクラシックでも聴いてる気分になるよ。」
「ふふ、私も自分でそう思います。
3回の時はかなりのめり込んで勉強していた時期ですから。
ありがとうございます。
でもそんなに褒めても何も出ませんよ。」
「一体何をあんなに勉強してたの?
俺が学生の時なんてもっと遊びほうけてたよ。
事実を言ってる。何もお世辞なんかで言ってるわけじゃない。」
「あぁ、あの時は確か…卒論のテーマを早々に決めていたので
それに向けての資料集めやらなんやらをしていたはずです。
そうなんですか?意外です。
もうやめてください。照れて何も手につかなくなります。」