不倫と浮気の三角関係

本橋くんは私をすっごい大事にしてくれました。




先生の渋い顔を尻目に本橋くんの部活が終わるまで校門で友達と騒いで待ってて

でもその割には本橋くんの姿が見えても周りの目が恥ずかしくて

なんとなーく気配を消して後ろを付いて行ってた。



その日は川沿いの道には私と本橋くんしかいなくて、

みんなは松と二車線の車道を越えた向こう側の道を通ってた。


微妙に周りと遮断された二人だけの世界(仮)で私の胸の中は甘酸っぱいピンクに染め上がった


いつもみたいには上手く喋れなくて、もう充分ドキドキしてたのに

心臓が口から飛び出ちゃうんじゃないかなって思った







本橋くんと初めて手を繋いだ。




冬なのに寒いはずなのに、もう何もわからない


本橋くんと触れてる手に全意識が集中してる


ドキドキドキドキドキドキ心臓がうるさい


でも不思議と心地いい


いつまでもいつまでもこうしていたかったけど

あの道路を渡ったらみんなと合流してしまう


手を繋いでいるのを見られたら絶対からかわれる


みんなに見つかる前に早く手を離さなきゃって思った瞬間

本橋くんが私の手を離した


絶妙なタイミングだった


なんかすっごいドキドキした



さっきまで触れていた手がもう恋しかった
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