Happiness
終わらない治療
海斗に別れを告げられてから1ヶ月。
いまだに私の声は出ない。
その間にも辛い点滴治療は繰り返され
私はいつの間にかほとんど笑わなくなっていた。
診察を終えた先生が話し掛けてくる
晴『結愛ちゃん…今日は大事なお話があるんだ』
なに?
晴『結愛ちゃんの病状なんだけど、思っていた以上に病気の進行が早い。それに対比して、どんどん心機能が弱っているんだ』
“それはどういうこと?”
手元にあった紙に書く。
それを見た先生はさらに辛そうな表情をした。
晴『今の状態だと…いつ心臓が止まってもおかしくないんだ』
………………え?