Happiness
重い鉄の扉を開けて、外の世界に飛び出すと満天の星空が私を迎えた。
それと同時に涙がとめどなく溢れてきた
怖い。今すぐ消えなきゃ。
怖い怖い怖い…怖い!
涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら
屋上の端まで進み、フェンスに手を掛ける。
そしてそのまま残された力を振り絞って
フェンスをよじ登った。
苦しい……息が……
あと少しでフェンスの向こう側に行ける
その瞬間、背後で声がした
『結愛ー!!!!!』