Happiness
目を覚ますと…白い天井が見えた。
あたりを見回すと見慣れた光景で
ここが自分の病室であることに気付く。
外はすっかり明るくなっていた。
ふと、左手に暖かさを感じて
そちらに目を向けると…
先生が私の手を握りしめてスヤスヤ眠っていた…。
額にはガーゼが付いている。
私をかばった時に出来た傷だろう…
私は右手で先生の額に触れながら
声を絞り出した。
結『せん…せ…』
晴『ん……』
結『せんせぃ……』
ゆっくりと起き上がる先生。
晴『あぁ、結愛。目が覚めたか。…もう大丈夫か…?』
コクン…
小さく頷くと先生は微笑んだ
晴『昨日は大変だったんだぞ。誰かさんが走るなっていうのに走って無茶したりするから…危ないところだったんだぞ』
結『ごめん…なさ…い』
晴『でも…無事で良かった…』
先生の顔を見て、自分がしてしまったことの重大さを痛感していると…