いつだって僕らは
「できれば、俺だって教えたくなんかなかったよ・・・」



穏やかな、藤谷の声。
高校生にしては少し高めの声の藤谷だけど、今は少し低く感じた。
目線は空へ向かっていて、その藤谷の横顔を見ていると、胸がキツく締められる気がする。
それほど切なくて、思わず目をそらす。


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