Rainbow~七色の虹に願いを込めて~
「好き。」
え…。
美波の口から聞こえた言葉はこれだった。
ずっと俺が言いたかった言葉。
ずっと俺が聞きたかった二文字。
俺が怯えて言えなかった言葉だった。
「美波。」
「もういいの。
すっきりしたから!!
あたしはね?
言えたからよかったんだ。
だけどね、これからも普通の幼馴染として仲良くしてほしいの。
わがままだけど、これだけ!!
蓮のこと、今すぐに恋心を消すなんてできないけど。
すこしずつ…けし…」
何言ってんだか。
俺がお前をふるって思ってんのか?
どう考えたらそうなるんだ。
俺は今まで必死にお前に尽くしてきた。
それがなんでかこいつはわかってないのか。