Rainbow~七色の虹に願いを込めて~
「そりゃぁもちろん。
景色がきれいなところに二人っきりで。
きれーいな花束を用意してもらって。
あたしだけのっていう何かがあってね。
指輪とかさ、それで好きだよって言われて…」
こいつ、俺がいるってことわかってしゃべってんのかな。
美波はベラベラと自分の妄想を語ってくれた。
その語ってる美波は本当に幸せそうで楽しそうで。
だからついからかいたくなった。
「ふーん。
なるほどね。
景色がきれいで?花束で?指輪?そして好きだよ?」
「あ…」
「絶対やらないから。」
やれるかよ、そんなこと。
恥ずかしい。
一生かかっても俺にはできないことだ。